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その年ではないんだけど・・・・・(秋葉原にて)



床屋へ行った。
平均、毎月一回のペースで行っている。行きつけの床屋だが、理容師が20人ほどいる
ので、行く度に異なった理容師に当たる。したがって、顔馴染みということはない。
最近、白髪が増え、そのうえ薄くなった気がする。
不精髭を伸ばし、ジャンパーを引っ掛けて行った。
今まで床屋で注文を付けたことは一度も無かった。いつも「普通に...」だけで済ませていたが、今回初めて一言つけた。
「最近、ちょっと薄くなったので、長めのカットにしてください。」
理容師さん、私の首に髪止めのテープを巻き、エプロンをかけながら、
「いやー、お客さん、まだ大丈夫ですよ」
「そうかな、白髪も増えたし、つむじの辺りが淋しい気がするけど....」
「いえ、髪の量もまあまあだし、白髪だってこんなもんでしょ。まさか四十台ではないでしょうに」
ウッとつまって、「まだ四十五才だ!」とは、言えなかった。
しかし、これには前日談があって(普通は「後日談」だけど)、三十才半ばの時にやはり床屋で「白髪はそんなに多くないですよ。お客さん、まだ四十半ばでしょう」といわれて閉口したことがあったのである。 つまり、三十五才から四十五才までは年令も髪もちゃんと十年の年月を刻んでいたことになる。
しかしながら、会社の同僚にしても、近所の同年配の人にしても、私と同じ程度かそれ以上に進んだ頭の持ち主が多い。これはやはり、ストレス社会に起因しているのかもしれない。
先日も同僚と一杯飲んだとき、その同僚が「君はいいね、白髪でいいね。ぼくは薄くなるほうだからイヤになるよ」とこぼしていた。たしかに、白髪は黒く染めれば一応他人の目は騙せるけれど、自分を騙す訳には行かないし、ある日、染めるのを止めた時、一気に真っ白な頭になったというのも困る。
お互い、親からの遺伝とストレスにやられているのだから仕方がない。と慰め合ったことだった。


 この電気街の一角に、その床屋があります。
 私は仕事に必要な電子部品を探しに、この
 ラジオセンターの中を歩き回ります。意外なものも
 発見できて結構楽しいものです。

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