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夜中にキッチンから汽笛の音が聞こえてきました。
トイレに起きると、生ぬるい風がスーッと流れ・・・・・。丑三つ時に、ポーッと物寂しげな音が響くのです。
情緒があるような、ちょっと不気味なような・・・・・。
ポーーッと、とても長く尾を引いて、正に「汽笛 」なのです。
「銀河鉄道の夜」か「銀河鉄道999」の挿し絵を思い浮かべるくらいに夜汽車の汽笛にそっくりなのです。
或いは台所の空間が狭すぎて悲しんでいる声なのかも知れません。
最初の内は夜中だけだと思ったのですが、静かにしていると、昼間でも響いてきます。これは霊の所為ではなく原因が有るはずだと思い始め、その正体を探しました。
どうやら冷蔵庫の後ろから聞こえてきているようでした。
日曜日のお昼から、退屈紛れにビールを飲みながら(ちょっと早すぎますが)汽笛を待ちました。
ポーーッと長い、そして悲しげな音が聞こえてきました。冷蔵庫の中からでした。
でも、原因はわかりません。
冷蔵庫は三菱電機の400リットルタイプです。
三菱の工場の誰かが、冷蔵庫のどこかに汽笛を取り付けたのでしょうか、それとも標準仕様で付いているものでしょうか。子どものころから、柱時計を分解して回復できなかったり、真空管ラジオを作って音が出なかったりの経験をもつ分解魔の私としては、この冷蔵庫を分解してみたい気はあるのですが、回復できなくて冷えたビールが飲めなくなるのが恐ろしくて手付かずです。
ともかく、昼と言わず、夜と言わず、ポーッが耳を楽しませてくれています。
わが家には犬も猫も文鳥もいませんが、いまではこの汽車(?)が、ペットの代わりに愛されています。
世界広しといえども汽車を台所で飼っているのは、うちぐらいなものでしょう。
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